研究課題
基盤研究(C)
本研究は、幕末開港直後の横浜における欧米商人の活動に関する研究である。経済史・流通史的な量や質的観点からではなく、新たな史料の残存が明らかになったアメリカ商社・商人資料を利用することによって、人とモノのつながりという切り口から、日本あるいは東アジアとアメリカのつながりを捉えていくことを目的とする。特に横浜を中心に貿易活動を行っていたアメリカ人と日本人商人、そしてつなぐ役割を果たしていた中国人コンプラドールなどの役割を通じて、日米交流の実態を明らかにするものである。これは長期的には居留地社会における他国の商人や宣教師の活動などを含めた外国人社会のあり方を見ることに発展していくことになろう。