研究課題
基盤研究(C)
1967年にアフガニスタンで発見されたダシュテ・ナーウル碑文は、バクトリア語(ギリシャ文字)・ガンダーラ語(カローシュティー文字)・未知の言語(未知の文字)で書かれ、未知の言語は未解読のまま残された。2022年夏、アルモシ峡谷での碑文断片発見後、この問題は、再び学界の注視するところとなった。2023年、S. Bonmann・J. Halfmann・N. Korobzowは、この文字を「未知のクシャーン文字」と命名したが、現時点では完全には解読されておらず、数十点の碑文・陶片などに書かれた内容の解明は、今後の研究に俟たれる。本研究では、既発表の成果を再検討し、総合的・学際的な解釈を提示する。