研究課題/領域番号 |
25K04528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
森 貴子 愛媛大学, 教育学部, 教授 (10346661)
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研究期間 (年度) |
2025-04-01 – 2029-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2025年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2028年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中世初期イングランド / モラル・エコノミー / 紛争解決 / 地域共同体 / アンフロ・サクソン末期国家論 |
研究開始時の研究の概要 |
中世初期イングランドの農民をめぐっては、荘園制の起源を軸とした長い議論がある。しかしそこでは、農民はやがて領主制に回収される過渡的なもの、あるいはゲルマン的な原始的状態と見做され、彼らの経済と秩序そして政治的世界との繋がりを、それ独自のものとして説得的に描写した研究はなかったように思う。この限界を乗り越えるために注目すべきなのが、モラル・エコノミー論である。本研究では、自由身分の農民たちによる互酬性の原理とその機能を可能な限り具体的に浮かび上がらせ、中世初期に特有の農民世界を追究する。この、領主による経済的搾取や支配とは異なる言葉で語られる農村史は、中世史の新たな地平を拓く契機となるはずだ。
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