「あいだ」の空間の考古学：財・知・価値の異次元交換とバッファをめぐる基礎的研究

• 研究課題/領域番号: 25K04558
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03050:考古学関連
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 小茄子川 歩 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任准教授 (20808779)
• 研究分担者: 酒井 隆史 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (20343410) ; 瀬川 拓郎 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (30829099) ; 辻田 淳一郎 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (50372751)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2026年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: バッファ / 異次元交換 / 混合経済 / 人間の経済 / 文明

研究開始時の研究の概要

本研究課題は、異文化・異社会の「あいだ」の空間に創りだされた、多様な財・知・価値の排除ではなく、同調のシステムである「異次元交換」の場としての「社会編成の形態（フォルム）」（社会を心的現象を含めた具体的な総体性としてとらえるM・モースの用語である「形態 forme」を参照）を、「バッファ」として理解することを目的とする。
そのために、インダス文明社会、日本列島の古墳時代社会、そしてアイヌ社会を対象とした、「あいだ」の空間に関わる実証・理論研究による成果の比較検討・総合を、主に考古学と思想史の観点から行う。すなわち本研究課題は、「バッファ」を人類史に再定置するための基礎的研究である。