土器残存脂質分析による海藻利用に関する研究

• 研究課題/領域番号: 25K04573
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03060:文化財科学関連
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 小澤 仁嗣 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (60915685)
• 研究分担者: 上條 信彦 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (90534040) ; 岩崎 郁実 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 主任技師 (60964715) ; 宮田 佳樹 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (70413896)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 土器残存脂質分析 / 海藻 / バイオマーカー / GC-MS / ダシ

研究開始時の研究の概要

本研究では、１）海藻利用のバイオマーカー分子を含めた微量のステロール類など、各種バイオマーカー類を網羅的に検出するSIM法を用いた新たな高感度脂質分析手法を開発し、２）従来法であるスキャン法と組み合わせて、複数の試料に連続的に運用するプロトコルを作成することにより、３）これまでと同様に、通常の調理内容物の検討を行いつつ、これまで不明であった海藻調理の有無を、世界で初めて土器残存脂質分析を用いて、実証的に検討する。さらに、先史古代の「製塩技法」を検討し、「ダシ」や調味料としての「塩」など、海藻との関わりから、和食のルーツを復元する。