中尊寺金色堂の漆芸技法の研究

• 研究課題/領域番号: 25K04581
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03060:文化財科学関連
• 研究機関: 京都芸術大学
• 研究代表者: 岡田 文男 京都芸術大学, 芸術学部, 客員教授 (60298742)
• 研究分担者: 若木 重行 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (50548188) ; 加島 勝 大正大学, その他部局等, 特遇教授 (80214295)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 中尊寺 / 金色堂 / 荘厳 / 蒔絵 / 螺鈿

研究開始時の研究の概要

中尊寺金色堂の昭和の大修理時に金色堂の各部材から回収された漆塗膜片として壁面、南北壇、巻柱ならびに上部構造材として内法長押、無目、頭貫、蟇又がある。岡田は中尊寺の了承のもとに、各漆塗膜片について断面の薄片を作製し、薄片の光学顕微鏡ならびに走査型電子顕微鏡観察により当初の塗装技法の解明を行う。若木は岡田作製の漆塗膜の薄片について下地の構成材料を岩石学的に検討する。加島は塗膜分析で得られた自然科学的検討結果について、文様様式からみた須弥壇増設の時期について整合性を検討する。併せて、金色堂の屋根に金箔が押されていたか否かについて、屋根の熟覧を通して検証する。