研究課題
基盤研究(C)
『田久保希元素鉱物標本』は、京都帝国大学理学部の鉱物学講座の2代目教授であり、日本鉱物学会の創設メンバーの一人でもある田久保実太郎が、太平洋戦争の前後に資源調査の名目で日本・朝鮮・中国から蒐集した含希元素鉱物200点ほどの標本群である。古典的コレクションでありながら大学でも‘死蔵’されていて、ほとんど世に知られていない。本課題では、まずはこのコレクションを整理・データベース化することでその存在と意義を社会に発進することを主な目的とする。単なるデータベース化に留まらず、田久保標本に対して最先端分析を駆使して標本の再評価(再分析・再検討)を行うことで、新種や日本新産鉱物種を見出すことも目指している。