研究課題
基盤研究(C)
動物福祉の評価のための時間と専門知識が動物園の飼育現場に不足している。そこで本研究は、動物園における正確な行動指標に基づく動物福祉の簡易的な評価方法の確立を目的とする。そのための手法として来園者による行動観察に着目し、専用のデジタルアプリを開発することで動物種網羅的な評価の実施、来園者の行動観察への参加しやすさ、データとしての正確性を両立する。これを用いた来園者による行動観察と、専門知識を持った研究者による行動観察の結果を、同定が容易で単純な行動および複雑な記録である行動時間配分それぞれで比較し正確性を検証して、動物福祉の新たな評価法としての有効性を確かめる。