ツキノワグマが里地に出没するのはツキノワグマが好む食物と環境があるためで、誘引の原因を除去できれば、ツキノワグマは出没しなくなることへの理解が不足している現状がある。本研究は、ツキノワグマ1,676体分の解剖データと証拠標本、野外調査の成果を整えている。ツキノワグマと人のすみ分けについて考える「実物標本を観察し、実物にふれながら学ぶ」体験型プログラムを構築するための調査を行う。ツキノワグマと人のすみ分けが困難となっている地域をめぐる様々なステークホルダーの立場を整理し、利用者がそれぞれの立場から地域課題の解決にむけて多角的に考える学習教材と学習プログラムを構築する。
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