研究課題
基盤研究(C)
現代の巡礼文化をモノに注目して考察する。巡礼者が札所で本尊等を参拝する行為は、巡礼者と香炉や納札箱などのモノやそれらが埋め込まれた札所の景観との相互作用によって成立する。杖立は近年、札所に設置されるようになった新しいモノである。本研究は現代巡礼文化を象徴する杖立の成立・展開の過程を明らかにしつつ、巡礼の杖・杖立を切り口とするグローバルなモノと宗教性の関係を問う国際研究を我が国独自の視点から開拓することを目指す。