研究課題
基盤研究(C)
本研究は、法理学や公法学の主要論点の一つであるルール(準則)と原理の論理的相違を明らかにすることを目的とする。ルールとは、それに従うか従わないかの二者択一が成り立つような規範であり、それに対して原理は、そのような二者択一が成り立たず、所与の可能性の範囲内で何かが最大限実現されることを求め、したがって様々な程度で従うことができる規範である。このルールと原理の違いを、規範の構造の違いとして捉え、それぞれを論理式によって表すことで、両者の形式的な構造の違いを明らかにすることを試みる。