研究課題
基盤研究(C)
一定の内容を規定する法律の制定手続に関係住民の投票を求める日本国憲法95条は、憲法が定める数少ない直接民主的要素の一つであるにもかかわらず、長年にわたり適用事例がなく、しばしば「死文化」した条文と評されてきた。本研究は、かかる問題状況を踏まえ、①憲法制定史研究、②比較憲法史研究、③憲法運用史研究という3つの具体的課題を設定し、憲法95条の沿革に関する総括的研究を行うことで、本条の現代的意義とその課題とを解明し、将来的な「再生」の途を展望しようとするものである。