研究課題
基盤研究(C)
独占禁止法が重要な法分野としての地位を確立した平成期には、独占禁止法をめぐる様々な事象が生起したが、これらは、「市場」概念を中核として整理することができる。何が「市場」概念で説明でき、何が「市場」概念で説明できないか、という切り口で整理する、という意味である。私的独占、抱き合わせ、取引妨害、優越的地位濫用、カルテルなどの課徴金、国際的適用などを素材とすることができる。この研究は、上記の視野から平成期独占禁止法の展開を総合的にまとめ、デジタルプラットフォームを含む令和以後の課題に資する基盤を構築することを目指す。具体的な目標は、日本語による包括的な研究成果と、英語による概要の発信である。