研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、国際的な倒産場面における近時の諸問題を克服するための、国際的な協調のルールのあるべき姿を模索するとともに、日本の法制度を立法論及び解釈論的な視点から見直すことである。具体的には、国際倒産の分野における、倒産準拠法の問題や倒産財団に帰属すべき財産の国内及び国際的な追跡や回収制度などの未解決の現代的課題を素材としつつ、それらに対する諸外国の対応策や、UNCITRALなどの国際機関における取組状況を追跡しつつ、一方では地域主義化が進みつつある国際倒産の世界における、これらの課題に対する国際的な協調の枠組みやルールのあり方を探る。