研究課題
基盤研究(C)
これまで、選挙と暴力の間の関係のなかでは、一票の不平等と政治的暴力の関係は、あまり注目されてこなかった。近年、選挙における一票の不平等が、為政者や政党の選挙戦術の選択に影響を及ぼすことが統計的に示唆されているものの、一票の不平等に関する変数や定義、データセット、リサーチデザインが不十分であるため、一票の不平等と政治的暴力の間に有意な関係があるとは言い切れない。そこで、本研究では、これまで発表されてきた一票の不平等に関する国際比較データベースを更新するとともに、一国内における一票の不平等を測定するための新たな指標・リサーチデザインを提示することで、一票の不平等と政治的暴力の関係を明らかにする。