研究課題
基盤研究(C)
バチカン使徒文書館(Archivio Apostolico Vaticano)の新たに公開された機密史料を主に対象に、敗戦後日本におけるアメリカ及び連合国の占領下政策の実態を、明らかにする。①敗戦後の旧植民からの日本人の引き上げ②戦争犯罪人の問題③戦後の天皇制をめぐる宗教と政治の問題、バチカンの観点からこれら三点を考察する。時代区分は1951年サンフランシスコ講和条約で日本が主権を回復するまでの時期を中心に扱うが、その後の時代も現在の日本に繋がる観点も考慮して論じる。バチカン使徒文書館の史料調査を中心とするが、英国国教会や米国聖公会や英米の公文書館の史料も調査、また一部インタビュー調査も行う。