研究課題
基盤研究(C)
統計モデルは、ばらつくデータの発生源を確率分布で表現します。コピュラとは、データ間の依存性、特に一方で極端な値が出たときに、もう一方でもそうなりやすい、という現象を表現する多変量統計モデルです。データが複数ある場合、単一のコピュラでは表現力に限界があるので、ペア単位のコピュラを組み合わせて対応するのがヴァインコピュラです。精度の近接したモデルが複数あるとき、それらに本当に差があるのかを判定するのがモデル選択検定です。この研究では、従来ヴァインコピュラで様々なケースに適用されていたモデル選択検定の根拠を質し、より厳密な方法を研究することが目的です。応用先としては、金融リスクの分析を考えています。