研究課題
基盤研究(C)
本研究では、内生的技術変化を組み込んだ中期的なDSGEモデルに、家計の異質性と資本財に組み込まれた内生的技術変化を導入した中期的変動モデルを構築し、日本や米国経済の定量的分析を行う。研究の特徴は、「異質な家計」と「資本財に組み込まれた内生的技術変化」の2要素が関連し、それらが中期的変動に与える影響を分析する点にある。特に、それらが、中期的な「株価等の資産価格高騰と下落を伴う実体経済の大きな変動」に重要な影響を与え得る点に注目する。政府の政策の家計間格差への影響やその他の中期的影響も明らかにする。このような定量的マクロ経済分析はこれまでなく、経済政策に関して新たな知見を与え重要な貢献となり得る。