研究課題
基盤研究(C)
本研究では、人口とマクロ経済の関係を理論的に分析することを通じて、持続する少子化、それにともなう人口減少や人口構造の変化によって、わが国の社会、経済がいかなる影響を受け、どのように変化しうるかを分析する。本研究の特徴は、少子化社会について、経済学の観点から議論することにある。すなわち、ここでは単に「出生率を上げるためにはどうすべきか」を考察するわけではない。「たとえ出生率を上げることは難しくとも、現在および将来の経済厚生を効果的に高めるためには、どのような方策があるか」を模索する。この点が本研究の学術的独自性である。