研究課題
基盤研究(C)
既存研究では金融政策と財政政策とが協調することなくしてデフォルトをさけつつインフレを回避することはありえないとされてきた。本研究では通貨発行益に着目してデフォルトを伴う経済での金融政策と財政政策の協調について議論する。高インフレ下では自ずと通貨発行益が高まるため、統合政府の財政収支は既存研究が考えていたほど悪化しないことが見込まれる。この場合、デフォルトリスクは低下するため財政政策と強調することなくインフレ抑制に取り組むことができる。