研究課題
基盤研究(C)
本研究の主な目的は、非伝統的金融政策と貯蓄・投資インセンティブ制度が金融市場に与える影響を検討し、物価安定、経済成長、金融安定という政策目標のトレードオフについての理解を深めることである。本研究プログラムは、3つの相互補完的なプロジェクトから構成される。まず、マイナス金利・産購入プログラム等による伝統的金融政策に伴う金融市場における期待ボラティリティ形成・価格発見プロセスを損なうリスクに焦点を当てる。次に、貯蓄・投資インセンティブと取引制限が金融市場に与える影響を検討する。最後に、金融市場・中央銀行におけるイノベーションと実体経済との関係について金融理論と経済思想等による批判的視点を提供する。