研究課題
基盤研究(C)
本研究では、大手食品小売業による寡占状態が続くフランスを対象とし、大手企業の成長を支えてきたPB戦略の現状と企業収益確保の観点からみた今後のPBの役割に焦点をあてて分析する。その理由は、激しい競争が繰り返されるなかでどの企業も似通った商品構成をとり、企業ごとの特徴を出しにくくなっていること、そのもとでPBを今よりもさらに効率的に提供できる条件をいかに構築できるかが企業間の競争の軸になっているためである。本研究の目的は、ルクレールのPB戦略について、データ分析とともにヒアリングによりその実態を時系列で把握すること、ルクレールの経営の強さ(税制面を含む)についてその源泉を探ることの二つである。