研究課題
基盤研究(C)
ドイツにおいて2024年6月に施行された「国籍法の近代化に向けた法律」では複数国籍が全面的に容認されるよ うになった。くわえて,帰化に必要な滞在年数も短縮された。このような国籍法の「近代化」 により,国籍法によって規定される「ドイツ国民」は,今後これまで以上に多様な出自を持 つ人間によって構成されることになる。本研究は,この2024年の国籍法の改定にともなって, ドイツにおける「ネーション」の理解のされ方がどのように変化しているのかを,国籍をめ ぐる政治家や政党,移民支援団体や経済団体,メディア,移民研究者などによる公的な議論 の状況を検討することによって明らかにするものである。