研究課題
基盤研究(C)
現代社会では、「死にゆくこと」という行為において、新たな共同性と脱医療化を志向する価値観を創出し、その価値観を基盤とした「死にゆくこと」への対処と社会構築が必要であるという認識が生まれている。そして、その認識に基づく対処実践や社会構築を目指す社会運動では、それらのさらなる社会化を図るために、公的な政策形成への働きかけが行われている。本研究は、このような運動と政策の間に生じる相互作用に焦点を当て、韓国社会におけるよりよい「死にゆくこと」すなわち「Well-Dying」を目指す運動と政策を対象に、それぞれの形成過程と実態、および、両者の相互作用の特性について探究する。