研究課題
基盤研究(C)
情報化社会の進展に伴う悪質な身元暴き・アウティングなどの差別行為により、「部落民」であることを否定的にとらえざるをえない人びと、あるいは「部落民」であることを表出できない人びとが増加する可能性は否めず、「部落民」アイデンティティの表出に困難な状況に拍車がかかっている現在においてもなお、肯定的な社会的アイデンティティを形成し、それを表出している被差別部落出身者が存在する。本研究は、部落差別が現存し、被差別のリスクがあるなかで、「部落民」としての社会的アイデンティティを表出し続けている人々が、いったいなぜ、どのように存在するのかを明らかにする。