研究課題
基盤研究(C)
政府や自治体も〈家族の住まい方〉に着目し、少子化・高齢社会対策として三世代同居や近居を推進する政策を実施している。同居世帯の減少や近居による助け合いという動向がみられるなか、人々の居住実態を正確に把握し、家族の空間的な位置関係や相互扶助の在り方について研究を蓄積する重要性が高まっている。本研究では「どのような〈住まい方〉が家族間サポートや家族生活に対して効果があるのか」を問いとし、①非都市部における家族の住まい方の実態を把握するための測定方法を開発し、成人子と親の空間的配置状況の実態を明らかにすること、②居住距離の効果および家族間サポートや家族生活との関連を明らかにすることを目的とする。