研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「特定集団に対する差別的な制度や取り扱いを正当化する「例外状況」はどのように構築され、受容されるのか」に答えるために、リベラルなシティズンシップの典型国を自認するフランスの「ジプシー」集団に対象を限定して、A.「ジプシー」を規制する1912年法の成立過程、B.今日「ジプシー」を排除しようとする市町村の措置の策定過程という2つの事象について、それを正当化する「例外状況」を構成する諸要因とその構築過程、受容過程を明らかにする。