研究課題
基盤研究(C)
今日、ますますその影響力と支配力を強めている諸種のデジタル・プラットフォームは、データの採取・レントの領有・労働の搾取といった多重の機能を帯びたインフラ装置として作動しており、その独占的権力には新封建主義へと向かう傾向が内包されているのではないか。本研究は、こうした問いから出発し、新封建主義の傾向に抗する共有空間を開設するために、下からの〈共(コモン)〉の再構成を目指す、新たな集まりや集合形成論の可能性を探る。それを通じて、ポスト・インターネット社会における技術・権力・労働・メディア等々の連関を解明するための新たな社会理論の基盤を構築することに取り組む。