研究課題
基盤研究(C)
エスピン-アンデルセンの福祉レジーム論で論じられたスウェーデンが普遍的福祉国家として成り立つための条件が、近年、高齢者や長期失業者など従属人口の増加や、EUなどの国外からの政策の影響を受けて変化している。一般にスウェーデンは保護された労働と社会保障で知られるが、本研究ではそこに収まりきらない状況を労働市場に着目しながら明らかにし、福祉レジーム論で普遍主義的な社会民主主義レジームとして挙げられた特徴がどのように変化しているのかを構造的にとらえ、考察する。