研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、同一個人内の時間的志向(過去・現在・未来といった時間に対する認知的重き)が変化する過程を解明し、それに基づいて時間的志向を利用した介入研究を前進する方策を提言することである。既存の心理尺度に加え、会話文字起こし、自由記述などマルチモーダルな測定法を用いて個人の時間的志向を多角的に理解することで、時間的志向が変化・定着する機序を明らかにする。この取り組みは、時間的志向の測定法の彫琢のみならず、時間的志向に基づく介入をパーソナライズする段階に引き上げる道を拓くだろう。