本研究の目的は、介護施設における職員定着率に資するサーバントリーダーシップのあり方について検討するものである。最初に、サーバントリーダーシップ尺度を用い、介護施設におけるリーダーシップ行動の現状を量的調査で明らかにする。次に、サーバントリーダーシップが介護施設の職員定着率に与える影響及びサーバントリーダーシップが介護施設で普及していない要因(阻害要因)を質的調査で明らかにする。それらの結果を踏まえ、介護施設においてサーバントリーダーシップを普及させる方策を集団討議にて検討する。本研究の成果は、介護施設の離職率の減少に寄与するとともに、効果的な現場マネジメントへの応用も期待できると考える。
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