研究課題
基盤研究(C)
本研究は、房総半島をフィールドとして、古代から近現代に至るまで地域社会の実情に応じてどのような形で福祉の歴史が展開してきたのかという課題を解明するものである。各時代の為政者による慈善救済と地域社会における相互扶助の実態を解明することで、福祉実践の到達点と限界をも明らかにする。本研究の研究成果は、史料集及び論文集の形で刊行されるが、シンポジウムといった形での情報発信も併せて実施する。本研究の成果は、半島という地域的特徴の中でいかにして福祉政策や社会事業を進めていくべきなのかといった課題にも対応できるものとし、災害時における対応など今日の半島において抱えている現実的な課題ともリンクできる。