研究課題
基盤研究(C)
これまでに我々は、ビオチンによる生活習慣病予防を報告している。新たな作用機序として、レプチンシグナルを介したエネルギー代謝亢進(交感神経系・甲状腺ホルモン)による肥満(内臓脂肪と異所性脂肪蓄積)改善を想定している。本研究では、「視床下部→(交感神経)→副腎・脂肪組織」と「視床下部→(下垂体)→甲状腺」の2つの視点からビオチンの効果と作用機序を検討し、肥満改善と生活習慣病予防への応用を目指す。共通する機序として、ビオチン受容体の存在が推測され、細胞内シグナル伝達(cAMP/cGMP)の活性化によるエネルギー代謝関連ホルモンの分泌促進が推察される。