研究課題
基盤研究(C)
近年,日本の水産卸市場を通した水産物は世界的に高く評価されているが,流通現場において迅速に品質を測定する手法は未だ確立されていない。一般に水産物は冷凍状態で流通されるにも関わらず,冷凍状態で物理化学的性質を計測する手法は限られている。したがって,本研究では,蛍光指紋によって冷凍魚肉の品質を非破壊計測する手法を開発する。具体的には,1) 蛍光指紋より冷凍魚肉の品質予測モデルを構築する。さらに,モデルからの少数の最適蛍光波長条件を抽出する。2) 抽出した波長条件に基づき,小型LED光源およびスマートフォンと通信可能な分光器から構成される簡易的なオンサイト型蛍光測定デバイスを開発する,ことを目的とする。