研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「教職の魅力低下」という現実的・政策的課題に対する学術的かつ実践的な糸口を提供することを目的に、隣国である韓国の動向に目を向ける。特に近年の「第三の教員団体」の生成と活躍に焦点を当てて、韓国では「なぜ、若手教員を中心に教員団体活動が活発化しているのか」を学術的問いとして設定し、市民運動の性格を持つ韓国の教師運動の動向を分析する。従来の「保守対革新」という二項対立図式を越え、「新たな教員団体像」を探究している韓国の事例を通じて、日本の教員制度改革における教員団体の位置づけを確認し、その「当事者性」を問い直す。