研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ブラジルの教育学者パウロ・フレイレの『被抑圧者の教育学』と彼の教育思想が、日本および韓国において、トランスナショナルな連帯のもといかに受容・普及し、教育や社会運動に寄与したのか明らかにするものである。最終年度には研究成果の還元やフレイレの教育思想を研究・実践する人びとによるネットワーク構築を企図した国際ワークショップを実施する。本研究を通じて、世界的なフレイレ教育論に充分位置付けられてこなかった日韓の歴史研究を補完することが可能となる。また日韓の研究者・実践者らの関係構築や連帯を促すことで、フレイレ教育論が対象とした被抑圧者のさらなる解放やそれにかかる教育理論の再構築を目指す。