研究課題
基盤研究(C)
実行機能は現在の適応や将来の成功を予測する能力である。知能もまた、適応に関わる重要な能力だが、知能と実行機能の関連はまだ明らかではない。本研究は、通級による指導等を利用している特別な教育的ニーズをもつ発達障害特性のある小中学生の実行機能と知能等の関係を分析するとともに、実行機能の育ちを重視する学びのユニバーサルデザイン(UDL)を取り入れている国内外の教育現場の視察を通じて、学校における実行機能の支援方法を整理する。そして、これらの分析や整理を踏まえて、WISC-V等の知能検査の解釈のあり方や解釈結果を踏まえた支援アプローチへの示唆をえることを意図している。