大学を目指す発達障害のある学生は,大学生活や高校と大学との違いを想像することが困難なことがある。また,障害特性を含めた自己理解や支援を受ける主体としての認識が薄いほか,大学での修学や学生生活への適応が困難な場合に相談することができず,成績不振や単位未修得になり漸く学内の相談機関に接続する場合も見受けられる。そのため,発達障害のある学生に対する大学への適応を目指した高大移行支援は重要な課題として指摘されているものの,それらの研究は未だ十分に行われていない。本研究では,発達障害のある大学進学を目指す者を対象とした,高校の早期に実施し大学へのスムーズな適応を促す「高大移行プログラム」の開発を行う。
|