研究課題
基盤研究(C)
授業改善を目指したリフレクションを行う際,授業者及び参観者は,授業者の行為の背景にある認知,判断,思考,意思決定から多くのことを学ぶ。しかしそれらは言語化して取り出すことが難しく,それゆえ伝え学ぶことも困難であった。本研究ではこの課題を解決するため,D.ショーンの「行為の中の省察」論の中で述べられている「感覚」に焦点を当てる。授業者が何かを「つかむ」,あるいは「しっくりくる」といった感覚が,授業認知,判断,思考,意思決定の解明,伝達の手がかりになるとの前提に立ち,校内研究や教育実習,教員養成教育等における授業改善を目指したリフレクションの効果を高めるカンファレンスシステムの開発を行う。