「ものづくり大国」日本の復活も視野に入れて2017年に告示された中学校学習指導要領改訂版が2021年度に全面実施されるようになってから4年が経過したが、新たに指摘された、技術革新に伴って生じることが予想される価値対立を乗り越えるための「倫理観の育成の重視」に関しては、ほぼ無策状態であるのが現実である。この現状の改善を試みる具体的教育手法として、ケースメソッドを中心的に採用する。そのうえで「問題点を客観的に洗い出して仲間と共有し、連帯して解決策を模索することができる能力」を鍛えることに重点をおいた倫理的判断能力を養うための具体的教育手法の開発を、中学3年生を念頭に置いて目指す。
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