研究課題
基盤研究(C)
本研究は、間接互恵性の成立に協力傾向の個人差が与える影響を実証的に検討する。具体的には、社会的価値志向性(SVO)に基づき、異なる協力傾向をもつ個人が他者をどのように評価し、それが集団内でどのように評判という形で共有され、協力行動の促進または阻害に結びつくのかを、評判付与機能を備えた経済ゲームを用いた実験を通じて明らかにする。最終的には、理論と現実の乖離を埋め、協力行動の進化に関するさらなる理解を目指す。