研究課題
基盤研究(C)
注意欠如・多動症(ADHD)は、小児期に発症し、多くは成長に伴い軽快するものの、一部は成人期まで持続するとされてきた。しかし、近年、思春期に入ってはじめてADHD症状が出現・増悪する一群が一般人口中に存在することが複数のコホート研究で明らかとなっているが、かかる一群の長期的予後やリスク要因は未だ解明されておらず、それゆえ、その予防・治療戦略も未確立である。本研究では、我が国最大規模の出生コホート(Tokyo Teen Cohort: TTC)を用いて、思春期にADHD症状が出現・増悪する一群を同定し、その成人期以降の予後とリスク要因を明らかにし、その予防・治療戦略を見出すことを目的とする。