研究課題
基盤研究(C)
時間は人が生活する上で欠かせない情報の一つである。特に過去の出来事について,それがどのくらい前のことなのか,どのような順序で生じたのかという記憶の時間的側面にアクセスすることは,未来の出来事を予測し,行動の計画を立てるのに重要な役割を果たす。一方で,過去の出来事が記憶の中で時間的にどのように整理されるのかについては,これまで様々な理論が提唱されているものの,統一した見解は得られていない。本研究では,記憶痕跡と文脈情報という二つの要素が時間の記憶に果たす役割を実験的に明らかにすることを目的とする。