社会性の種内変異から探る行為主体性の進化：野生ニホンザルの地域間比較を通して

• 研究課題/領域番号: 25K06899
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分10040:実験心理学関連
• 研究機関: 公立鳥取環境大学
• 研究代表者: 谷口 晴香 公立鳥取環境大学, 環境学部, 講師 (60780450)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2029年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2028年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 社会性 / 情動 / 寛容性 / 地域変異 / ニホンザル

研究開始時の研究の概要

本課題は、行為主体性（何をすべきかを自分で意思決定し、能動的に行動する能力）の進化したメカニズムの解明を目的としている。ニホンザルの社会構造の種内変異に着目し、「寛容な社会」と「専制的な社会」間で比較し、「行為主体性が、個体の寛容性が高い社会において進化しやすいか」という仮説を検証する。これまでの研究から「専制的な社会」と比較し、「寛容な社会」では協力行動やオトナ個体の共同した育児が多くみられるため、「寛容な社会」ではより行為主体性の必要性が増すと予測される。本課題では、社会化期にあるアカンボウと群れメンバー間の相互行為時の特に情動（表情など）に着目し、データを取得し上記の仮説を検証する。