研究課題
基盤研究(C)
過度に生物らしい非生物には不気味さを感じる「不気味の谷」問題が存在する。これは生物-非生物判別が曖昧になると扁桃体が活動し恐怖が生じることが考えられる。そこで、生物らしさに好感を持つことに関与する前部帯状皮質の活動が、扁桃体から受け取る恐怖信号により調整されることで不気味の谷が生じる、という仮説を立て、まずサルに顔刺激の生物らしさを判断させ、曖昧な顔刺激に対する恐怖感を自律神経応答により評価する。次に扁桃体と前部帯状皮質から神経活動を同時記録し、曖昧な刺激に対する扁桃体-前部帯状皮質の機能的連関を検証する。さらに扁桃体活動操作により、扁桃体-前部帯状皮質の機能的連関の因果関係を明らかにする。