研究開始時の研究の概要 |
古典的パラボリック-構造から現れる四元数コンタクト多様体(略してqc-多様体)Mのトポロジーと幾何(リーマン構造,幾何的変換群)を研究する.このqc-構造を保つ変換群Aut(M)はリー群の構造をもつ.qc-多様体M上にはコンタクト1-形式から定まるReeb場の三つ組 R=<A_1,A_2,A_3>が一意的に存在するが,RがAut(M)の部分群になるときのMのトポロジーの決定が我々の着眼点である.MがコンパクトならばRはS^3かT^3のいずれかに同型で,S^3のときはMは3-佐々木多様体.T^3のとき,さらにMが非球形多様体ならば四元数Heisenberg冪零リー群の商空間になることを観察する.
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