研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では,主に次の2つの問題に取り組む:a. 4次元離散可積分系の研究,b. 線型q差分方程式の分類理論.4次元離散可積分系の研究に関しては,q行列パンルヴェ方程式など具体的な系において,離散力学系とリウヴィル可積分系との対応を調べる.線型q差分方程式の分類理論に関しては,より一般の方程式の変換理論を見据えた上で,特に,剛的(リジッド)な場合の既約方程式が中間畳み込みとゲージ変換によって,自明な方程式に帰着されることを示したい(フックス型微分方程式におけるカッツの定理のq類似).