研究課題
基盤研究(C)
走化性とは細胞や生物の基本的な誘導システムのことで、細胞性粘菌の集合体形成、免疫システムなどの生物的機能に現れる重要な性質である。走化性によって凝集が誘発されるため、走化性方程式は爆発する解をもつ。近年、生物によって生成される誘引物質が直接的に生物の運動に働きかける直接的走化性に対して、間接的に関与する間接的走化性は解の爆発への影響が小さいことが分かってきた。本研究では、個体数の増殖を抑制することで爆発にブレーキをかける「ロジスティック型増殖項」をもつ「間接的走化性モデル」は任意の次元において解の爆発を防ぐのか、について考えていく。