研究課題
基盤研究(C)
2次元領域における走化性方程式系の解が有限時間で爆発するとき、解の特異性を誘発する本質的なメカニズムを探求するために、解の爆発時刻や爆発点の近くでの挙動を詳細に調べる。2次元領域での走化性方程式系は数学的な観点からは「臨界」構造をもつ。他の偏微分方程式系でも「臨界」に相当する場合はそれ以外の場合とは異なる現象が現れることが知られている。走化性方程式系では他の方程式とは異なる独自の構造と「臨界」構造が複雑に絡み合っている。本研究ではそれらの影響をひとつひとつ綿密に考察する。