研究課題
基盤研究(C)
物理的観点から、流出または流入境界条件は極めて妥当な条件です。また、外部問題では球対称な流体の挙動は、日々の生活で目にするような極めて自然な現象です。この両者を考慮して、本事業の研究課題を発案しました。こうした自然現象は、数学的には漸近的に安定な非線形波と理解され、その漸近安定性の証明は数学的に重要なだけでなく、物理的に極めて自然な問いとなります。具体的な問題としては、こうした自然な条件下での典型的な球対称非線形波の存在と、その漸近安定性の数学的証明を主な課題としています。その研究成果は工学や物理学への応用も期待され、また新しい研究分野の開拓につながるものと思われます。